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花粉症の治療はどうするの?

まず目のかゆみなどの症状を抑えます。点眼薬としては、抗アレルギー点眼薬や、ステロイド点眼薬などがあります。最近では、コンタクトレンズ装用中でも点眼できるものもあります。症状が強い場合は、ステロイド点眼薬を併用することがありますが、眼圧上昇などの副作用もあり、注意が必要です。

近年は、「初期療法」という治療法も推奨されており、花粉が飛び始める約2週間前、または少しでも症状が出始めた時点で抗アレルギー点眼薬を開始することで、症状が出る期間を短くして、症状も軽くすることができるといわれています。

「季節性アレルギー性結膜炎」とはどんな病気?

まだまだ寒い気候ですが、3月に向けて少しずつ暖かくなってくると、そろそろ花粉症の季節になります。

今年の花粉症は前シーズンと比較して、「西日本を中心に17府県で2倍以上」となる見込みです。

「季節性アレルギー性結膜炎」は、花粉(アレルゲン)が目の粘膜に接触することでアレルギー症状が現れ、毎年、花粉が舞う季節に繰り返して起こります。

症状としては、「かゆみ」、「充血」、「まぶたのはれ」などがでます。

目をこすってしまうとさらに症状が悪化し、目がゴロゴロしたり、痛みがでたりすることがあります。

ドライアイってなに?

ドライアイとは、眼を保護する涙液が不足し、眼の表面が乾いてしまう病気です。

涙が少なくなると、

①酸素や栄養分が角膜に十分に行き渡らない

②目に入った異物をうまく洗い出せない

③殺菌作用が低下するなどの病態を引き起こします。
ドライアイの人がコンタクトレンズを装用すると、症状がより悪化しやすくなります。

コンタクトレンズをつける時の注意点は?

コンタクトレンズは角膜(くろめ)の上にのせているため、潤滑剤としての役割を持つ涙の流れが一部悪くなり、ドライアイを引き起こすことがあります。

また、角膜は空気中の酸素を涙を介して取り込んでいるため、涙の流れが悪くなることによって酸素不足になり、白目の充血を起こします。

特に、1日12時間以上装用している人は症状が悪化しやすく、注意が必要です。